マリオネットに親しむ会

写真アルバム 2007年

― 写真と動画による「親しむ会」のご報告です ―

親しむ会記念写真

第23回 07/01/20(土)

2007年最初の「親しむ会」は、8名の方にご参加いただきました。会の途中で、お仕事で京都へ向かったグレーの山猫が写っていません。お許しください。

第2課題では、前回に続き、短いお題に参加者全員で挑戦。お題は「悲しむ」。マリオネットで、いったいどんな悲しみが表現できるのか? みなさん、鏡の前で10分間の試行錯誤の後、発表です。

マリオネットのしぐさは、見る角度によって、ずいぶん違った印象を受けることがあります。ビデオカメラの目を通すと、視覚が非常に限定される分、肉眼では、それらしく見えていたしぐさが、どうもいまひとつに感じられることもしばしばです。映像だけでご覧になる方は、その点、どうぞご容赦ください。

第3課題では、コルクのボールとマリオネタスが戯れたり、メイちゃんが指人形を手に人形劇を演じたりと、小道具持参の熱演に拍手喝さい。

「7年前に購入したまま仕舞い込まれていた」という、いまはなきスペインFUSTOT社のマリオネットも初参加して、「親しむ会」の存在意義を改めて感じるひと時でした。


親しむ会記念写真

第24回 07/02/24(土)

早いもので、マリオネットに親しむ会も、3年目に突入です。

今回は、参加者9名、マリオネット11体の参加でした。

じつは、「親しむ会」終了後の記念撮影をうっかり忘れてしまって、3次会での撮影となってしまいました。2次会で帰られた方、申し訳ありません。卒業アルバムのように、一応、人形の写真だけ別枠で載せてみたのですが…。

第2課題では、短いお題に参加者全員で挑戦。前回のお題「悲しむ」を受けて、今回は「喜ぶ」です。これが、いざチャレンジしてみると、なかなかの曲者なのです。しぐさとしては、「喜び」よりも「悲しみ」のほうが、伝わりやすいのでしょうか? あるいは、「悲しむ」は、そのしぐさだけで絵になりやすいけれども、「喜ぶ」は、なんらかの行為や出来事があって、それに対する反応としてでないと表現しにくいものなのでしょうか?

よろしかったら、みなさんも鏡の前でチャレンジしてみてください。

第3課題も、全員で同じお題に挑戦しました。

バレンタインデーの2月に相応しく? お題は、「愛の告白とその結末」。

鏡の前で、それぞれ15分間の試行錯誤のあと、ペットボトルやパスタケースを相手に、マリオネットたちによる「愛の告白」のはじまりです。

「結末」は、やはり「悲しむ」か「喜ぶ」かのどちらかなのですが…。

今回の動画は、第3課題のみなさんの発表を、順番にすべてご紹介することにします。

伝わりやすい「しぐさ」もあれば、伝わりにくい「しぐさ」もあると思います。みなさんがマリオネットを動かす際の参考にしていただければ幸いです。

第3課題発表「愛の告白とその結末」

 

親しむ会記念写真

第25回 07/03/31(土)

今回は、参加者10名。名古屋市や宝塚市からお越しいただいた方も含め、初参加の方が4名いらっしゃいました。

魅力的な固定ポーズを三つ披露する、いつもの第1課題のあと、第2課題の定番は、魅力的なしぐさを短い動きのなかで表現すること。初参加の方々の素晴らしい発表披露に意を強くして、第3課題では、新しい試みとして、二人一組でのお題発表にチャレンジしていただきました。

お題は、前回の第3課題と同じく、「愛の告白とその結末」。前回は、ペットボトルやパスタケースを相手に孤軍奮闘していただきましたが、今回は、告白の相手もマリオネットにして、告白を受ける側のリアクションも含めて、2体のマリオネットによる芝居仕立てのパフォーマンスを即興でつくっていただこうという趣向です。

まずは、造形的にお似合いなマリオネット同士を選んで、二人一組のペアチームを結成。鏡の前での練習時間は、例によって15分。どんなシチュエーションで、どのように告白をして、どんな結末にするのか…。もちろん、セリフはなしで、マリオネットのしぐさだけで表現する、とっても大変な課題です。

それでも、日頃、お一人でマリオネットを楽しまれている方々にとっては、ペアで何かを表現するのは、とても新鮮な体験のようで、みなさん、それはそれは真剣に、そしてとても楽しそうにアイデアを出し合い、動きのチェックをされていました。

そんなわけで、今回の動画は、5組10人のみなさんによる第3課題の発表を、順番にすべてご紹介することにいたします。

題して、「愛の告白とその結末 Part2」。

どうぞ想像力を全開にしてお楽しみください。

第3課題発表「愛の告白とその結末」-Part 2-

 

親しむ会記念写真

第27回 07/05/26(土)

今回は、7名の方にご参加いただきました。

マリオネットを手にされた皆さんが、最初にチャレンジされるのが、おそらく歩かせることだと思います。ところが、この「歩く」という動きが、じつは思いのほか難しいのです。

マリオネットを操る、当の人間だって、赤ちゃんとして生まれて、寝返りを打ち、ハイハイをし、ようやく歩き出すまでには1年も掛かるのに、なぜか皆さん、マリオネットを手にした途端に、最初から歩かせようとします。そんなわけで、マリオネットが「なかなかうまく歩いてくれない」という悩み?をお持ちの方が、ずいぶん多いようです。

そこで、今回の「親しむ会」は、「歩く」という基本動作に的を絞ってみました。

ひと口に歩くといっても、いろいろな歩き方があります。

忍び足で歩く / ゆっくり歩く / 普通に歩く / 早足で歩く / スキップするように歩く …。

そんななかで、今回は、以下の三つの歩きのパターンに挑戦していただきました。

1.落ち込んだ(元気のない)歩き。

2.普通?の歩き。

3.元気な歩き。

いざマリオネットを歩かせてみると、「歩く」という一見単純な動きで感情まで表現するのは、とても難しいということが、よく分かります。だからこそ、奥が深くて面白いということになるのでしょうが…。

今回の動画は、参加された方それぞれの最高の?歩きを、ひとつずつ選んでご紹介することにします。

どうしたら、もっとそれらしく歩かせることができるのでしょう? 人形の構造やバランスの違いによっても、得意な歩き、魅力的に見える歩き方は異なります。「親しむ会」には、なかなか参加できない皆さんも、アレコレ工夫しながら、ご自宅で楽しんでいただければ幸いです。


親しむ会記念写真

第28回 07/06/23(土)

初参加の方も含む5名の方にご参加いただきました。

ちょっと少なめの人数ということもあって、マリオネットの基本動作の練習を兼ねて、みなさんで楽しめる「マリオネット体操」を考えてみました。ひざの屈伸、前屈、手を挙げる運動、頭を動かす動作、体の向きを変える動き、足を大きく踏み出して戻るしぐさ、足踏み、歩き、そして深呼吸。いろんな動きをさせるなかで、マリオネットがきちんと地面に足をついて立ち続けることの難しさと大切さを実感できる体操として完成させたいと思っています。

「マリオネット体操」の後は、前回の「歩く表現」いろいろを受けて、「座ってできる表現」いろいろに挑戦です。鏡の前で15分程度の試行錯誤をしていただいたうえで発表。収録した映像を観ながら、みなさんの意見も聞いたうえで、再度、鏡の前で15分ほど格闘。そして、2度目の発表です。

今回も、参加された方それぞれの最高の?表現を、ご紹介することにします。

「座ってできる表現」も、なかなか魅力的なものが多いと思うのですが、いかがでしょう?


親しむ会記念写真

第29回 07/07/28(土)

今回は6名の方にご参加いただきました。

まずは、前回からの懸案になっている「マリオネット体操」を、音楽入りで完成させるべく、参加者のみなさんといっしょに音楽に合わせて動かしました。「親しむ会」常連のM. Araiさんが選んでくださった曲が、なんともピッタリで、なかなか魅力的な体操になりそうです。

お盆休み前には動画で公開したいと考えていますので、どうぞお楽しみに!

※「マリオネット体操」はこちらで、ご覧いただけます。

「マリオネット体操」の後は、名古屋から参加されたGさんの提案されたお題、「男らしい動き」、「女らしい動き」に、参加者全員で挑戦です。今回参加したマリオネットは、Peltie-W、マリオネタス2003、山猫に道化と、少なくとも見た目では、男女の別のハッキリしないキャラクターばかりでしたので、またとないチャンスでした。

発表の仕方は、参加者がそれぞれ動きを披露して、その動きが、男女どちらの動きか、観ている皆さんに当ててもらうという方式です。でも、いざやってみると、これがなかなか難しい。

今回の動画は、男女の別が比較的分かりやすかったパフォーマンスに絞ってご紹介することにします。マリオネットの動きに見る「男らしさ?」と「女らしさ?」、みなさんもご自宅でトライしてみてください。


親しむ会記念写真

第30回 07/08/25(土)

久しぶりの定員オーバー、12名の方にご参加いただきました。

練習用の鏡の数の制約もあって、今回は、二人一組でのジェスチャーゲームにチャレンジしていただきました。

まずは、相性の良さそうなマリオネット同士で組んでいただいて、ネタづくりに入る前に目線の練習を少々。向き合ってマリオネットを立たせたら、見る役と見られる役に分かれて、見られる役が、「左足つま先」、「お腹」、「鼻」などと、見る場所を相手に次々と指定します。見る役は、言われたとおりの場所を見る。もちろん、マリオネットのかしらを動かして見るのですが、人形がどこを見ているのか意識して動かすだけで、マリオネットは、とたんに意志を持って動き出します。見られる側が、きちんと目線を感じたらOKです。今度は、役割を代えてもう一度。

一人で遊ぶときも、ぜひ目線を意識して、人形を動かしてみてください。

目線練習の後は、いよいよ二人一組でのジェスチャーゲームのためのネタづくりです。とはいえ、即席コンビに、たった20分で適当なシチュエーションを考えろと言っても、無理難題の類なのは、百も承知です。

それでも、「ビーチバレーに興ずる二人」、「姿の見えない小さな悪魔に翻弄される山猫」、「猫に遊んでもらえずに拗ねる女の子」など、工夫いっぱいの発表が続き、お題の説明を聞いて大爆笑という場面も。

とりあえず、ひとつだけ、動画でご紹介しますので、いったいどんなシチュエーションなのか、想像してみてください。演じ手による解説は、最後にテロップで流します。

 

二人一組のジェスチャーゲームのあと、今度はお一人ずつ、短いお題「電車に乗って」にトライしていただきました。こちらのほうも、アイデアの光る発表が多く、とても面白かったので、参加者全員の発表のハイライトシーンをつなげてご紹介します。


親しむ会記念写真

第31回 07/09/22(土)

今回は、9名の方にご参加いただきました。

参加者みなさんで「マリオネット体操」をした後、自己紹介を兼ねて、固定ポーズを2つずつご披露いただきました。その場での即興でしたが、みなさん、なかなか魅力的なポーズで応えていらっしゃいました。

今回のメインテーマは、BGMにのせてマリオネットを動かすことです。

課題曲は、フランスの作曲家サティの「ジムノペディ1番」。ご承知のとおり、独特の愁いを帯びた非常にゆっくりしたテンポの曲です。さすがに1曲まるごとだと長すぎるので、最初の1分ほどを使って、音のイメージからマリオネットの動きのイメージを膨らませることに挑戦していただきました。

まずは、音楽をリピート再生しながら、15分ほど、それぞれ鏡の前で動きのイメージを絞り込み、とりあえず発表します。練習のときから、1分のところで音楽がフェードアウトするようにしていたのですが、「アレ? これからがいいところだったのに!」と、時間切れを嘆く参加者も多く、限られた時間のなかで動かすことの難しさを実感されたようです。

そこで、みなさんの発表を録画したものを観ていただき、全体の動きのイメージ、個々の動きの内容と配分バランスなどをチェックしながら、お互いの感想なども聞いて、2回目の発表に向けて再練習です。時間は、やはり15分ほど。2回目の発表では、みなさんが、1分の尺のなかでマリオネットの動きをうまく構成され、素敵な発表をされていました。

今回は、2回目の発表を、お一人ずつ動画でご紹介することにします。

音楽から動きのイメージを膨らませるのは、ご自宅でマリオネットを楽しむ際にも有効な方法だと思います。お好きな曲を使って、どうぞチャレンジしてみてください。

課題発表「ジムノペディにのせて」


親しむ会記念写真

第32回 07/12/15(土)

2007年、締めくくりの親しむ会、8名の方にご参加いただきました。

マリオネット体操の代わりに、「だるまさんがころんだ」でのウォーミングアップに初挑戦です。

まずは、悪魔のキャラクターに「鬼」役をお願いして、残りの参加者は、一列に並びます。鬼が後ろを向いて、「だるまさんがころんだ」と唱えている間に前に進み、鬼が振り返ったときに動いていると、捕虜として捕まってしまう。みなさん良くご存知の昔懐かしい遊びです。

なぜ、マリオネットで「だるまさんがころんだ」なのか? もろちん、理由があります。鬼が振り向いたときに、ピタッと静止していなければいけない。これがポイントです。糸で吊られているマリオネットは、静止するのが大の苦手なのです。少しでも気を抜くと、すぐフラフラしてしまいます。いつもフラフラしていたのでは、意図した動きとフラフラ揺れの区別さえつきません。きちんと静止することができて、はじめて人形の動きが生きてきます。そこで、楽しみながら、ピタッと止まる練習をするには、「だるまさんがころんだ」が持って来いというわけなのです。もちろん、毎回、どんなポーズで止まるかを考えるのも楽しみのひとつで、マリオネットならではの空中浮遊状態での静止などという荒業も繰り出されていました。

親しむ会スナップ写真 親しむ会スナップ写真

「だるまさんがころんだ」の後は、前回同様、BGMにのせてマリオネットを動かしていただきました。

今回の課題曲は、シュパンの「前奏曲#7」。某胃腸薬のTVCMでもお馴染みの短いピアノ曲です。46秒の曲を繰り返し聴きながら、15分ほどかけて、鏡の前で、動きのイメージを組み立てていただいて、まずは最初の発表です。全員の発表が終わったあと、ビデオ撮りしたパフォーマンス映像を見ながら、みなさんの感想や意見を聞いて、個々の動きや全体の構成を練り直します。音楽を聴きながら、鏡の前で再び15分ほど練習をして、2度目の発表です。

魅力的な発表が多かったので、今回も、お一人ずつ動画でご紹介することにします。

課題発表「ショパンにのせて 前奏曲 #7」