Art Marionettes from Europe

ヨーロッパの劇人形作家展 出展作家紹介


Michaela Bartonova
ミヒャエラ・バルトノヴァ

Antonin Muller
アントニン ミュレル

"Charlatan"

by

Michaela Bartonova (Design)
Antonin Muller (carve)

CZECH REPUBLIC チェコ共和国

人形デザイン、衣装、彩色を担当するMichaela Bartonova(1955年生まれ)。
彫りと人形の構造を担当するAntonin Muller(1953年生まれ)。
89年に独立して以降、二人のコンビが生み出す劇人形作品は、その卓越した造形力、彫りと布使いの絶妙なバランス感覚によって、つねに高い評価を獲得してきた。
自らが主催する"TINEORA THEATRE"のほか、ベルギーの "THEATER TAPTOE"、ドイツの"THEATER KOBALT"、"SALZ UND PFEFFER"など、国外の劇団のための人形美術制作も多い。ドイツ、スウェーデン、デンマーク、イギリスなど、ヨーロッパ各国での公演、個展、ワークショップ活動も精力的に行っている。



"Greenfly"
by PENDEL

PENDEL
  Detlef Schmelz & Marlene Gmelin

GERMANY ドイツ

Marlene Gmelin と Detlef Schmelzのユニット。Marburg大学で教育学を学んだ二人は、1974年、ドイツ・マリオネット界の重鎮Fritz Herbert Brossに出会い、マリオネットの世界に魅せられる。Brossが1976年に他界した後、氏が芸術監督を務めていたGerhards Marionettenにおいて、Ingmar Kaeserのもとでマリオネット制作と操演を本格的に学び、数多くの舞台作品を手がける。1990年、 独立。「振り子」を意味するPendelの名のもとにマリオネット制作のスタジオを旗揚げし、91年からはパントマイム的な小品集を中心にマリオネットによる上演活動も行っている。ドイツ人らしいクラフトマンシップと造形美学に支えられたPendelのマリオネットは、動きへの強いこだわりをあわせ持つことで、手にした瞬間に人々を虜にする。



Bernard Clair  ベルナール・クレール

BERGIUM ベルギー王国

1967年生まれ。4歳の頃からパペットをつくりはじめ、14歳でPeruchet Theatreの創設者であるCarlo Spender氏と出会う。氏のワークショップで4年間学んだのち、87年、フランス、シャルルビル・メジェール国立高等人形劇芸術学院に第一期生として入学。卒業後、COMPAGNIE BERNARD CALIR-STUDIO MARIONNETTESを旗揚げし、大人向けの人形演劇上演を開始するとともに、人形・舞台美術デザイン、作曲、操演、演出などさまざまな分野で活躍している。


"T-2" by Bernaed Clair



Jiri Bares 
イジー・バレシュ
CZECH REPUBLIC チェコ共和国

1965年生まれ。 現代人形劇界の最高峰と評される劇団"DRAK (ドラック・チェコ共和国)"美術工房主任。教会彫刻の修復、製作などを専門に学んだのち、子どもの頃からの憧れであったドラックの美術監督ペトル・マターセクのもとを訪ねた。世界的に著名な演出監督ヨセフ・クロフタとペトルが組んで生み出した90年代の傑作の数々に登場する人形たちは、Baresの手によって現実のものとなったのである。人形の生きざまをさえ感じさせてしまう、その鮮明で奥深いキャラクター描写とともに、ノミ跡を残す独特のタッチの木肌が感じさせる迫力や力強さは、まさに動く彫刻として見るものを圧倒する。

"WOMAN" by Jiri Bares