Puppet House ロゴマーク presents 2014

 

Story of puppet Ⅱ

 

第一回 Story of Puppet から3年。
人形劇王国チェコで活動する4人のアーティストによるパペット展第二弾。

 

終了しました。

たくさんのご来場、ありがとうございました。

※画像をクリックすると作家別に出展作品をご覧いただけます。

 
作品写真 作品写真 作品写真 作品写真

ミロスラフ・トレイトナル

ヤン・スシャ

林由未

佐久間奏多

 
DM写真
 

10/4(土)- 10/11(土)

※会期中無休

11:00 AM ~ 7:00 PM

パペットハウスギャラリー

 
会場写真

会場の写真です。

 

    今回ご案内する「Story of puppet Ⅱ」は、2011年に開催し好評を得ました「Story of puppet」の第二弾です。
    「ひとつひとつに物語が宿るような作品づくり」をコンセプトに、再び、人形劇王国チェコで活動する4人の作家のパペット作品が東京に集います。日本人の佐久間奏多と林由未は前回に引き続きの参加、チェコ人作家のミロスラフ・トレイトルとヤン・スシャは初参加です。
    チェコ人の二人は、世代は違いますが、どちらも人形アニメーションに携わったことが作家活動の出発点です。そして、チェコの伝統的なマリオネットの制作や木彫りのおもちゃ、造形アートなどに創作活動の場を広げていくところも共通しています。
    日本人の作家二人は、偶然にも東京造形大学で同時期に学んでいましたが、知り合ったのは、チェコに住みはじめてからのことです。林由未は舞台の人形美術を主な活動の場にしているのに対し、佐久間奏多は主にプライベートな楽しみとしてのマリオネットの可能性を追求しています。
    プラハの国立芸術アカデミーを接点にして集まった、4人のアーティストのそれぞれの作品世界をお楽しみいただきたいと思います。

 

    ※各作家とも5点程度を出展する予定です。
    なお、佐久間奏多と林由未は、今回の展覧会に合わせて来日する予定です。

 
 

出展作家プロフィール

Miroslav Trejtnar / ミロスラフ・トレイトナル(1962年生れ / チェコ共和国) 

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1985年からチェコのトルンカスタジオで人形アニメーションの背景美術やパペット制作に携わり、イジー・バルタ監督の『笛吹き男』や『ゴーレム』などに参加する。フランスのシャルルビル・メジェール国立高等人形劇芸術学院やアメリカのブレッド・アンド・パペット・シアターなど、海外での活動経験も豊富。

 

1990年、チェコ国立芸術アカデミー人形劇学部舞台美術科を卒業。同学部においてトラディショナル・マリオネット制作の講座を担当。また、同年「アート・トーイ」と命名した木彫りのおもちゃやアニメーション用のパペットなどを制作する会社(KID)を立ち上げ、木彫造形作家、木彫カラクリ造形作家としても活動している。

 

第2回プラハ国際玩具フェア“子どもの夢1995”木工玩具部門での最優秀賞受賞など、国際クラフトフェアなどでの受賞歴も多い。

 

舞台人形美術家としては、チェコ国内はもとより、ドイツ、フランス、ベルギー、香港など、国外の数多くの人形劇団にも、人形、舞台美術を提供してきた。

 

1999年からは、プラハのアトリエでトラディショナル・マリオネット制作のワークショップを毎年開催し、世界各国から多数の受講者を集めている。

 

Jan Suša / ヤン・スシャ(1978年プラハ生れ / チェコ共和国)

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美術とデザインの専門高校で、マリオネットと玩具の制作を学んだ後、チェコ国立芸術アカデミーの映像学部に入学し、アニメーション映像を専攻する。卒業制作の“The Hunt”は、手作りのマリオネットの動きと古典的なアニメーションのテクニックを融合させた作品で、日本の物語とデザインに想を得た。また、世界的に著名なアニメーターであり映画監督でもあるチェコのイジー・トルンカとブジェチスラフ・ポヤルの作品にも大きな影響を受け、二人の巨匠から多くを学んだという。

 

2000年以降、チェコのダンスシアターシーンに関わり、多彩な背景美術や衣装デザインを提供した。2009年以降は、主にマリオネット作家およびデザイナーとして活動している。

 

参加展覧会 :「Ceska Loutka Tradice a Soucasnost」展(2011年)、Galerie Smečky(プラハ)。「Gepetos de Praga」(2012年)、ブラジル・サンパウロ。

 

佐久間奏多 / Sota Sakuma(1977年愛知県生まれ / 日本)

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2000年、東京造形大学卒業(染織デザイン専攻)。在学中にチェコの劇人形に出会い、衝撃を受ける。1999年、劇団ドラック(チェコ)美術監督ペトル・マターセク氏らによる長期ワークショップ「人形演劇プロジェクト2000」(於:シアターカイ)に参加。

 

2000年秋、渡チェコ。2002年、チェコ国立芸術アカデミー人形劇学部舞台美術科大学院に入学。ペトル・マターセク教授に師事する。2005年、同大学院を首席卒業。NaDlaniマリオネットの制作を開始。2009年3月、パペットハウスギャラリーにて初個展。

 

参加展覧会 : 2010年「ストーリーテラーズ -小説と絵画-展」日本橋高島屋美術画廊。2011年「Story of puppet」 GAMU(プラハ)Biim gallery(ソウル)パペットハウス(東京)。「Japonští výtvarníci žijící v Praze」 Galerie Lazarská(チェコ) 。「Ceska Loutka Tradice a Soucasnost」Galerie Smečky(プラハ)に唯一の外国人として参加。2012年「Gepetos de Praga」(サンパウロ・ブラジル)。「Vyprávění z dlaně-手のひらの上の物語-」パペットハウス(東京)。

 

ミロスラフ・トレイトナル氏主催のパペット制作ワークショップのアシスタントも務め、舞踏やダンスのパフォーマーとしても活動している。プラハ在住。

 

林由未 / Yumi Hayashi(1979年横浜生まれ / 日本)

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2002年、東京造形大学視覚伝達専攻科を卒業。2004年、東京藝術大学大学院デザイン科修了。糸あやつり人形に興味を持ち、大学在籍時代から、独自に人形制作を開始。銀座や原宿などにおける個展を中心に活動を続けてきた。個展という作者の独壇場で表現できるものと、さまざまな役割を持つ人々とかかわり合いながら芝居を完成させてゆく、舞台上において表現できるものの違いを学ぼうと一念発起し、チェコ共和国に渡る。

 

2007年、チェコ国立芸術アカデミー人形劇学部舞台美術科大学院に入学、ペトル・マターセク教授に師事。2008年、ポーラ美術振興財団在外研修助成を受ける。在学中から多様な国籍の人々との共同プロジェクトに舞台美術家として参加。「姨捨山」や「浦島太郎」などの公演をヨーロッパ各国におけるロングランという形で成功させる原動力となった。2010年、同大学院を首席で卒業。その際、「独自の視点による中央ヨーロッパと日本文化双方の総合的な融合・発展に基づく人形劇の創造・発展への功績」として学長賞を受賞。2012年、文化庁の芸術家在外研修員として、 DRAK劇場(チェコ)をはじめとする演劇現場にて研修。現在フリーの舞台人形美術家・造形作家として活動。プラハ在住。

 

演劇・舞台美術参加(2012年以降):2012 年「Čertovské pohádky」仮面製作/国立ブルノ 劇場(チェコ)。「Zlatá rybka」企画、構成、舞台美術、人形・仮面制作、衣装デザイン/Divadlo loutek Ostrava 劇場(チェコ)。「Dynamo」舞台美術、衣装デザイン/KD Mlejn(チェコ)。「PÍSNĚ, BÁSNĚ, BALADY」舞台美術、人形・仮面制作、衣装デザイン/Studio Marta(チェコ)。2013年 「O Malence」舞台美術、人形、衣装デザイン/Divadlo Radost(チェコ)。「Tristan,Izolda,...」人形製作/Teatru w Kłodzku(ポーランド)。 2014年 「Zlatovláska」舞台美術(Inspiration・Jaroslav Milfajt)人形製作、衣装デザイン/Divadlo Lampion(チェコ)

 

近年の参加展覧会、2011年「Story of puppet」、GAMU(プラハ)Biim gallery(ソウル)パペットハウス(東京)。「Japonští výtvarníci žijící v Praze」Galerie Lazarská(チェコ) 。